原作は,くれ観光特使でもある,こうの史代さんの同名マンガ。心に染みるこの原作を片渕須直監督がアニメ映画化。徹底的な考証を行い,現在は見ることができないくれの街並みも活き活きと再現されています。
◆ストーリー
すずは,広島市江波で生まれた画が得意な少女。昭和19年,20キロ離れた町・呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずは,あらゆるものが欠乏していく中で,日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。だが,戦争は進み,日本海軍の根拠地だった呉は,幾度もの空襲に襲われる。すずが大事に思っていた身近なものが奪われてゆく。それでもなお,毎日を築くすずの営みは終わらない。そして,昭和20年の夏がやってきた―――。